とある文芸部員の夏休み
作者
佐座創紀(さくらそうき)
概要
とある高校の文芸部員 シリーズ#001
とある高校の文芸部です。
ファミレスが好き
登場人物
- 美奈 ●女性 水野美奈(みずの みな)。文芸部。高校生。
- 佐藤 ●女性 佐藤潤(さとう じゅん)。文芸部。高校生。甘いモノが好き。
本編
とある文芸部員の夏休み
●佐藤:あー、何飲もうかなぁ~。
●佐藤:メロンソーダにしようかなぁ~、コーラにしようかなぁ~。
●佐藤:あ、チーズケーキにしようかなぁ~。
●美奈:甘いモノ多くない?
●佐藤:えー、でもさー。
●美奈:水飲みな水。
●佐藤:えードリンクバー頼んだのに?
●美奈:水飲みな水。
●佐藤:えー。
●美奈:えーじゃない。夏休みになったら、ダイエットするって言ってたのに?
●佐藤:えー。
●美奈:えーじゃない。
●佐藤:(ため息)はーあ、いいよね~、水が飲める村の人は?
●美奈:なに?
●佐藤:アタシの里、風の谷が近いから。
●美奈:そっかぁ。だから?
●佐藤:腐海の影響が年々酷くてさー、だから、飲むための、水がね。
●美奈:あー、じゃあ、しかたないねぇ~。
●佐藤:でしょ~。だから、メロンソーダかー、コーラかー、
●美奈:ガムシロップも甘いよ?
●佐藤:あ!いいね!アイスティーにしよー。
●美奈:ひとつだけにしなさいよ!
●佐藤:えー、
●美奈:えーじゃない
●佐藤:いいじゃん、おばあちゃんっ
●美奈:だーめでしょ、甘いモノばっかり食べてたらねぇ
●佐藤:えー、今日はいいでしょー、ねぇ、おばーーちゃーーーーーん。
●美奈:めっ。
●佐藤:えー。甘いモノって、頭の栄養になるって誰か言ってたー
●美奈:文芸部のヤツ、書くの?
●佐藤:はい!書きます!
●美奈:じゃあ、よし。
●佐藤:はいっ!
*佐藤、ドリンクバーを取りに行く
●美奈:えー、どうしよー。なんか便利なアプリないかなぁ~。
●美奈:勝手に小説とかシナリオ書いてくれるアプリないかなぁ~。
●美奈:『録音の書き起こしをAIが』……ちがうのよぉ、脳内から書き起こしてほしいのよ。
●佐藤:アイスティーにしたぁ!なんか食べたいな~。
●美奈:どうして3個も?もう、シロップ2個も3個もぱくってこないの。
●佐藤:あ!
●美奈:なに?
●佐藤:!そっか!
●美奈:どうしたの?
●佐藤:ひとつだけパクるとさ?
●美奈:うん
●佐藤:なにからパクったかばれるじゃん?
●美奈:うん?うん
●佐藤:だから、2つか3つパクればいいじゃん!てんさーい!
●美奈:どゆこと?
●佐藤:ドラえもんと、のび太くんを足して、2で割る!みたいなこと。
●美奈:いやいや、それ言うなら、別の作品からパクるでしょ、ふつー。
●佐藤:別の作品?
●美奈:えっと、例えば、『風の谷のとなりのなんとかっティ』みたいな。
●佐藤:あ、それいいね。『風の谷のとなりのスパゲッティ』。
●美奈:メニュー見ながら言うからそういうことになるのよ。
●佐藤:ちがうよ、こっちはパスタって書いてあるもん。
●美奈:風の谷のとなりのスパゲッティじゃ、なんかおいしくなっちゃうじゃん。
●佐藤:いいじゃん!おいしいパスタつくったお前!風、喫茶店
●美奈:洋食屋さんじゃないの?
●佐藤:喫茶店だったら、ケーキ出てくるじゃん。
●美奈:で?
●佐藤:で?
●美奈:どんなお店なの?
●佐藤:ドアに、カランコロンがついてて。
●美奈:あ、カウベルね。いいね。
●佐藤:5つある窓に、風鈴がついてて5つ
●美奈:うん、どうして?
●佐藤:テーブルの上に、コーヒー用のお砂糖と、呼び鈴が、チーン!って
●美奈:音が多いのよ
●佐藤:で、「冷やし中華始めました」って黄色い、
●美奈:え?
●佐藤:こういう、シカクイ、
●美奈:え?
●佐藤:あ?
●美奈:えっと、
●佐藤:はい
●美奈:どうして?冷やし中華始めたの?
●佐藤:おなかすいたんで。
●美奈:店主の腹加減で出しちゃだめなのよ。
●佐藤:夏なら許されるかな?って。
●美奈:ちがうでしょ
●佐藤:きゅうりはのせないよ、栄養素無いから
●美奈:どうして?
●佐藤:だって、ハムと卵の薄ーく焼いたヤツと、あと、きくらげ派だからアタシ。
●美奈:喫茶店だよね?どうして?
●佐藤:うん。食後にコーヒー出るよ。
●美奈:喫茶店だから?
●佐藤:うん、喫茶店だから。
●美奈:どうして?
●佐藤:お前のことを食べるためだよぉ~
●美奈:わぁーー突然のおおかみさーーーん
●佐藤:だって、質問ばっかりするから~
●美奈:でもさー、冷やし中華は無くない?
●佐藤:どうしておばあちゃんはそんなにおめめが大きいの?
●美奈:おまえをよーく見るためだよぉ~
●佐藤:どうしておばあちゃんはそんなにお耳が大きいの?
●美奈:おまえの声をよーく聞くためだよぉ~
●佐藤:どうしておばあちゃんは、そんなにお口がおおきいの~
●美奈:お前のことを食べるためだよぉ~
●佐藤:きゃー、知ってた~、食べられちゃうぅ~、きゃーーどうぞ~
●美奈:なんで赤ずきんそんなアグレッシブなの?
●佐藤:出会い系アプリ使って、おばあちゃん家来たから
●美奈:出会い系?
●佐藤:そそ、プロフの名前はおばあちゃんだけど、写真が狼さんだったから、いいかも?って思って~みたいな?
●美奈:そんなのやったら先生に怒られるって。
●佐藤:怒られる?なんで?
●美奈:なんでって、出会い系のアプリとかそーゆーの
●佐藤:出会うだけだよ?出会うだけなのに?なにがわるいの?
●美奈:いや、だから、ね、
●佐藤:運命となぁにがちがうのぉ?
●美奈:なんでそんなあざと系女子なの?
●佐藤:あ・か・ず・き・ん。だから。
●美奈:え?
●佐藤:え?意味は無いよ。
●美奈:ないんかーーーーーーい(ため息)
●佐藤:姫様、そんなぐったりなさらないで、
●美奈:あ、どっかのじいや来た
●佐藤:ほれほれ、ボンゴレビアンコありますぞ、姫様
●美奈:あー、また、一番やばそうなメニューをすすめる
●佐藤:え、ボンゴレビアンコおいしいじゃん、ニンニクの香りをオリーブオイルでしっかり立たせて~、唐辛子をいれて~、殻付きのあさりを、白ワインをいれて、蒸し焼きにしてさ~
●美奈:おいしいけど、
●佐藤:姫様お嫌いですか?ボンゴレませんか?
●美奈:いや、ビアンコだけど、どこでとれたの?そのあさり?
●佐藤:そうですね、腐海ですかね?
●美奈:かなり、毒素たまってるじゃん。貝だし。
●佐藤:あ~、イイ感じですね。
●美奈:いいの?
●佐藤:充分に加熱しとけばOK。
●美奈:バジルとか、トマトなら、まだ、風の谷でも採れそうなものを。
●佐藤:確かに。
●美奈:あえて、海産物を仕入れるんだね、わざわざ運んで持ってくるんだね、『風の谷のとなりのスパゲッティ屋さん』。
●佐藤:うん、腐海直送、朝採れビアンコ。いかがですか?姫様?
●美奈:死にたくないな~、まだ。
●佐藤:あー、バジルソースもいいなぁ~。
●美奈:おなかすいたの?
●佐藤:おなかすいたーーー。あ、トマトクリームのハンバーグにしようかな。
●美奈:夏休みになったら始めるって言ってたダイエットは?
●佐藤:えーー、明日から~。
●美奈:水飲みな、水。
●佐藤:えーー。
●佐藤:『とある文芸部員の夏休み』
●佐藤:キャスト
●美奈:水野 美奈 みずの みな、【演者のお名前を言う】
●佐藤:佐藤 潤 さとう じゅん【演者のお名前を言う】
●佐藤:以上でお送りしました。
●美奈:ねぇ?食べてばっかりじゃん。
●佐藤:(食べながら)そうですね
●美奈:そうですねじゃなくてさー、いつ書くの?文芸部のヤツ締め切り近いんだよ?
●佐藤:(食べながら)うん。知ってる。
●美奈:演劇部も女子でサシ劇にするとか言ってたじゃん?先生に怒られるよ?
●佐藤:おいしいよ、ワッフル?
●美奈:今いい。
●佐藤:生クリームつけるとおいしいよ、はい、あーーんして?
●美奈:あーーーん。
●佐藤:おいしいでしょ?
●美奈:うん、おいしい。
●佐藤:えっとねぇ、録音できるかな?
●美奈:え?
●佐藤:さっき、アプリ見つけたから
●美奈:なにを?
●佐藤:録音したのを、台本っぽく書いてくれるアプリ。ほら。
●美奈:うわ、ホントにやんの?
●佐藤:うん。夏休みだしいいかな?って思って。
●美奈:それは理由になってないんよー。
*** おしまい ***